ヴァナ・デビュー「ファイナルファンタジーXI」 / 第2回:序盤のソロプレイで押さえておきたいポイント
リリースから7年が経過したMMORPG「ファイナルファンタジーXI」(FFXI)を,これから新しく始めてみようという,今までありそうでなかった直球の4Gamer連載。第2回となる今回は,始めたばかりの初心者がソロプレイでレベル上げを行うときに押さえておきたいポイントを,あれこれと紹介していきたい。RMT
現在の「ファイナルファンタジーXI」は,以前と比べて初心者にかなり遊びやすくなっている。その魅力を初心者の皆さんにバリバリ紹介していこう
前回紹介したとおり,最初はチュートリアルクエストに沿ってプレイしていこう。ゲーム内の必須情報を段階的にレクチャーしてくれるのだ
一応,頑張れば「丁度よい相手だ」「同じくらいの強さだ」と表示されるモンスターも倒せるかもしれないが,戦闘時間やその後の休憩時間などのバランスも考慮すると,やっぱり「楽な相手だ」の敵がオススメだ。近くにモンスターがいたら片っ端から強さをチェックして,もし強そうならすぐさま距離を置くようにしよう。
ゲーム序盤は金銭面が心もとないが,武器と魔法を優先的に揃えていこう。ソロプレイで「楽な相手だ」のモンスターを狙うだけなら,装備品はさほど気にせずとも平気
後衛系のジョブは肉弾戦がそれほど得意ではないので,戦い方を工夫しよう。戦闘時はあらかじめ抜刀して,詠唱時間が長めの魔法で先制攻撃だリネージュ2 RMT
経験値がアップする指輪は,これから末永く使っていくことになる。レベル上げのときは忘れずに使っておきたい
指輪には「戦車の指輪」「女帝の指輪」「皇帝の指輪」の3種類があり,再使用間隔やブーストできる経験値量などが異なる。プレイ頻度によって適切な指輪は違ってくるが,ざっくりとした目安としては,毎日30分程度でもログインできる人は「女帝の指輪」,週に2~3日しかログインできない人は「皇帝の指輪」の,どちらかを選ぶのがよいだろう。
この指輪に関しては,ごく短い時間しかFFXIをプレイできない日でも,“とりあえず指輪を使ってログオフ”というテクニックがある。そうすれば後日プレイするときに,2回分の指輪効果を使って経験値を稼ぐ,といったことが可能なのだ。効果時間に限りがあることにさえ注意すれば(90分~210分だがログオフしていれば大丈夫),社会人や学生などのプレイヤーが知っておいて損はないテクニックとなるだろう。
FFXIでは,戦闘以外にもたくさんのことができる。経験値稼ぎは指輪効果分を目安にして,ほかの時間はエリアを探索してみたりするといいかも
フィールドエリアでモンスターを倒すと,ときおり宝箱が出現することが。青色の宝箱からは消耗品アイテムを入手できるが,これはエリア内に限って有効だ
茶色の宝箱は,開けるために数当てゲームを行う必要がある。意外と頭を使わされるが,なかには目玉アイテムもあるので頑張ろう
遠目にはあまり目立たないが,実はかなり重要な「Field Manual」。もし見かけたら,場所をよく覚えておこう
この「Field Manual」という名前の本は,読むことでミニクエストが受けられる。クエストの内容は「エリア内にいる特定のモンスターを数体倒せ」という,ごく簡単なものだ。無事にクリアすると,その場でボーナス経験値やギルなどが得られる。
ミニクエストはうまくやれば10分少々で終わる割に,なかなかの量の経験値やギルが得られる。また漠然とレベル上げを行なうよりも,プレイ目標があるほうがより楽しくプレイできるだろう。
これは2008年12月に導入された「フィールド・オブ・ヴァラー」と呼ばれるコンテンツで,プレイヤーからの評判も良い。今後のアップデートでは対応エリアの拡張が予定されており,ソロプレイでの育成時に欠かすことができないコンテンツとして定着していきそうだ。
Field Manualのメニューは主に,モンスター討伐のミニクエストを受ける「自主訓練」と,補助効果が得られる「戦闘支援」の2種類がある
自主訓練で指定されたモンスターを探し,一匹ずつ討伐していく。「練習相手だ」のモンスターはカウントされないことに注意
フィールド・オブ・ヴァラーをお勧めするのには,もう一つ大きな理由がある。クエストをクリアすると“葉”と呼ばれるポイントが溜まっていき,それと引き換えにさまざまな補助効果が得られるのだ。補助効果はこのようなラインナップとなっている。
名前 | 葉 | 説明 | 効果時間 |
平安一路の章 | 50 | 自国へ安全に帰還する | — |
リレイズ | 10 | 戦闘不能になっても復活できる | 120分 |
リジェネ | 20 | HPが自然回復(3秒毎に1HP) | 60分 |
リフレシュ | 20 | MPが自然回復(3秒毎に1MP) | 60分 |
プロテス | 15 | 物理防御力が上昇 | 30分 |
シェル | 15 | 魔法防御力が上昇 | 30分 |
ドライビーフ | 50 | 直接攻撃力が上昇 | 30分 |
ドライフィッシュ | 50 | 物理防御力が上昇 | 30分 |
ドライクッキー | 50 | 最大MP値などが上昇 | 30分 |
ドライヌードル | 50 | 最大HP値などが上昇 | 30分 |
どの効果も非常に便利なのだが,とくにオススメしたいのが「リジェネ」と「リフレシュ」だ。前衛系ジョブがリジェネを使えば,戦う相手さえ間違わなければ休憩せずにモンスターを狩り続けられる。冒頭部で触れた「楽な相手だ」を積極的に狙おう,というのはこのシステムによるところも大きい。
集めたポイントを元手に,どの戦闘支援を受けるか選んでいるところ。ポイントの交換レートはかなりリーズナブルだ
一度ミニクエストをクリアすると30程度のポイント(葉)が得られるので(対象モンスターによっても変わる),うまくすればほぼ常時,リジェネとリフレシュの恩恵にあずかれる。これは実に美味しい。そのほかの補助効果も,それなりに効果を体感できるものばかりなので,もしポイントに余裕があれば使っておきたいFF11 RMT。
注意してほしいのは,Field Manualのミニクエストは,ヴァナ時間で1日に1回しか受けられないこと。厳密に言うと,画面左下に表示されているヴァナ時刻が「0:00」を過ぎると,再び受けられるようになる。ヴァナ時間は現実時間でだいたい1時間くらいだ。鋭い人はここでピンと来たかもしれないが,先述の指輪アイテムと同様,クエストは受けるだけ受けておけば,一度ログアウトして実際にクリアするのは後日であっても一向に構わない。
リフレシュがあればMPが枯渇することはほとんどなくなる。おかげで装備アイテムも,肉弾戦寄りに調整できるだろう
Field Manualは,「南サンドリア」から出て右手,「バストゥーク港」から出て左手,「ウィンダス森の区」を出て左手などにある
リジェネやリフレシュが1時間続くというのは,非常にありがたい補助効果だ。戦い方を工夫することで休憩する必要もほとんどなくなる
初期状態でもいろいろなマクロが登録されている。実際に使ってみれば,各コマンドの効果はすぐに理解できるだろう
また,FFXIはグラフィックス関連のオプションがデフォルトでは低めに設定されているが,最近のPCでは高めの設定でも問題なくプレイできることが多かったりする。そのあたりを含め,ゲーム環境を一度チェックしておきたい。
これらの基本的な設定に関しては,公式サイト「新米冒険者ガイド」が参考になるので,まずはご覧いただきたい。画面下部にあるマメ知識の「ゲームの設定をしよう」のリンク先がそれだ。新米冒険者ガイドには,ほかにも有益な情報が揃っているので,ざっと見ておくとよいだろう。
ボタン一発でウェポンスキルをはじめとした各種行動を行なえる。このシステムにより,ゲームデバイスでも遜色なく遊べるのだ
マクロに使えるコマンドにはかなりの量があって,一度に覚えようとすると大変。ここではソロプレイ時に役立つものを三つだけ紹介したい。
その(1) /ja 挑発 <t>
その(2) /ws ファストブレード <t>
その(3) /ma ケアル <me>
その(2) /ws ファストブレード <t>
その(3) /ma ケアル <me>
マクロを実際に使ってみると分かるが,いちいちウインドウを開いたり,メニューから選んだりする必要がないので,とても便利だ。もちろんコマンド内のテキスト内容を変えれば,ほかのアビリティや魔法などにも応用できる。自分のジョブに合ったマクロをいろいろ作ってみよう。
ちなみに各マクロボタンでは,複数行のコマンドを連続して行わせることも可能だ。例えばこんなことができる。
/ja ためる <me>
/wait 1
/ws コンボ <t>
/wait 1
/ws コンボ <t>
「/wait」は,その後に記された秒数だけ待つ,という意味。つまりボタン一発で,「ジョブアビリティの“ためる”を使い,1秒後にウェポンスキルの“コンボ”を使う」というわけだ。シーフの「不意打ち」などにも応用できるだろう。
個人的にもう一つお勧めしておきたいコマンドは「/map」。つまり現在いるエリアの地図を表示するというものだ。ゲームメニューからでも地図は開けるが,FFXIはミニマップが表示されないので,瞬時に現在位置を把握するのに,ちょっとした慣れを要することがある。上級者のプレイヤーでも,迷子になりがちという人を意外と見かけたりするので,そんな人にうってつけのマクロである。
複数行のマクロがうまく決まると,なかなか痛快。モンクやシーフで遊ぶときは覚えておきたいテクニックだ
マクロ以外にも各種環境をチューンすることで大分遊びやすくなる。ちなみに筆者は普段,FFXIはキーボードのみでプレイしている
チュートリアルクエストのご褒美で,チョコボに試し乗りをしてみる。レベルが10を超える頃には,少しずつ世界が広がっていくだろう
そういったエリアの中には,いわゆる「ダンジョン」のエリアもあるのだが,いくつか注意してほしい点がある。まず,事前にエリアの「地図」を購入しておかないと,「/map」コマンドなどでマップを確認できない。またダンジョンは屋外エリアと比べてモンスターがやや密集しており,リンクしている場合も比較的多い。
チュートリアルの終盤では「ゲートクリスタル」を探しにいくことになるが,最初はちょっと難しいかも。マップ画面をこまめに確認しよう
ダンジョンエリアにはさまざまな仕掛けがある。この画面のシーンでは,奥で噴出する間欠泉に乗って,上のフロアへ移動するのだ
ダンジョン内ではモンスターが密集していることが多く,リンクもよく起こりうる。腕に自信があれば経験値を一気に稼ぐことも可能だが
ダンジョン内でのBGMは専用のものが用意されており,これはとても格好いい。一度は聞いてほしかったりする。
ちなみに,フィールドエリアでモンスターを倒したとき,たまに「Treasure Casket」が出現する。Treasure Casketには青色と茶色の2種類があることは,すでにご存じの人も多いかと思う。茶色の箱を開けるときは「数当てゲーム」にも似た作業が必要となるが,こちらはダンジョンの宝箱と比べると初心者でも十分にチャンスがあるうえ,ごく稀に目玉商品が入っていたりもするので(しかもエリアによってアイテムの種類が違うのだ),見かけたらぜひトライしてみよう。
本稿の内容を参考にプレイしていけば,おそらくレベル15前後までは極端につまずくことなくキャラを育てられるだろう。それでは次回の連載では,いよいよパーティプレイでのノウハウ,そしてFFXIにおける他のプレイヤーとのコミュニケーション関連についてのノウハウを伝授していきたい。
次回の連載ではパーティプレイ編を紹介しよう。このあたりから一気にノウハウが必要になってくるのでお楽しみに
戦闘支援をたっぷり受けてから,一度肝試しにダンジョンの奥まで行ってみると面白いかも。デスペナルティは経験値のみだし,何事も経験だ
ごく稀に,「計り知れない」と表示されるモンスターに遭遇することも。これはノートリアスモンスターと呼ばれるもので,見事に倒すとレアアイテムが得られる(ことがある)
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